2020年1月20日月曜日

2020年1月20日 日経 朝刊 2面 (社説)格差是正の政策を誤っていないか

「グローバル化やデジタル化は経済的な成功の条件を塗り替え、新たな環境に適応できる者と適応できない者の二極化を促した。」ことで格差が拡大したことに対し、「政府が地に足の着いた施策を確実に実現し、包摂的な経済や社会をつくる努力を続けたい。」とするものであるが、「欧州ではいったん導入した富裕税を撤回した国が少なくない。資本逃避などの弊害も無視できないからである。」とし、「サンダース氏やウォーレン氏が唱える国民皆保険なども、巨額の財源を要する非現実的な公約だ。」として、切り捨てている社説である。

何を主張したいのか、さっぱり分からない。「政策を誤っていないか」というのなら、代替策を提示しているのかと思いきや、「危うい排斥とばらまき」を批判するだけで、何ら建設的な議論に役立つものはない。お題目的問題提起と受け止めるべきなのであろうが、これが、新聞社を代表する「社説」なのかと思うと、何ともやるせない。

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