2020年1月20日月曜日

2020年1月20日 朝日 朝刊 33面 (職場のホ・ン・ネ)残業は管理職ばかり

「銀行の課長職です。会社は定時退社や有休取得を勧めてきます。若手社員は当然のように午後6時にはいなくなります。仕事量は減っていません。気がつけば、中間管理職ばかりが夜のオフィスで働いています。」というものである。「我々が若手の頃は上司が残業していると帰りづらく、気の利く上司が早く帰るよう心がけていました。」というものである。

この投書だか取材だか分からないものを、朝日新聞は、何故掲載したのだろうか。その意図を疑う。恒常的な残業が発生するのは、仕事量と人員とがマッチしていない場合ばかりでなく、管理職が無能である場合もある。この記事の場合、後者であるとしか思えない。その上に、「上司が残業していると帰りづらく」と、暗に無意味な気遣い残業まで求めているのである。なるほど、こんな管路職なら、無駄な残業が続くだろうし、経営も傾くであろう。
本来の「仕事量と人員とがマッチしていない場合」に手を打つ責任を負うのが管理職である。仕事の中には、突発的な緊急事態で、残業がやむなく発生するものもある。その「いざ鎌倉」の場合に備え、あるいは、より仕事を効率的に行うための研鑽の時間を確保するために、残業で心身を消耗することは避けるべきであろう。「気の利く上司が早く帰るよう心がけていました」という自分勝手な管理者がのさばっている会社なら、潰れてしまえ。

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