2020年1月28日火曜日

2020年1月28日 日経夕刊2面 (就活のリアル)不況が来たら…心構えは 優秀な学生 採用の機会に

海老原嗣生氏による「就活理論編」の解説である。
「遠からず不況が来る可能性がある。その時は、少子高齢化とはまったく関係なく大卒人材は「人余り」となる。」という書き出しである。そして、「不況こそチャンスにすべきだ。とりわけ、中堅・中小企業はそこを心してほしい。」とするものである。その趣旨は、「2020年1月14日 日経夕刊2面 (就活のリアル)人材獲得、企業は長期視点で」の記事と同じである。
そして、「学生や教職関連の読者にも言っておきたい」とし、「不況になると、名ばかりで実力のない企業はボロが出て消えていくので、本物が見えやすくなる。」とし、「企業も自分も存分に成長を楽しむような、そんな就職先を見つけるのは案外、不況期の方がよいのだ。」というのである。

まことに、おっしゃる通りだと思うが、学生にとっての選択は、なかなか難しくもある。不況になると、企業は採用を手控え、特に大企業に入社することは難しくなる。学生(親もだが)というのは、そうした困難を乗り越えて内定を獲得することを成果と考えがちなものである。それでも、一つの会社で定年まで勤め上げる時代ではない。学生の最大の武器は「若さ」であり、何度でも挑戦できることである。企業の選択でも、そのような柔軟性のあるものを見つけていく必要があるだろう。これからの就活は、卒業して入社したら終わりということではないのだから。